口座がゼロになった。追証の通知が来た。頭が真っ白で、検索窓に「FX 全損」「FX 退場」と打ち込んでいる——そういう人のためのページです。
FXで資金を全部溶かした直後というのは、判断力がいちばん落ちている時間帯です。冷静なつもりでも、恐怖と羞恥と「取り返さなければ」という焦りが同時に走っている。ここで動き方を間違えると、損失そのものより後の数年がしんどくなります。まず、次の順番で手を動かしてください。
全損した人がいちばん刺さるのが「投資は自己責任でしょ」という一言です。事実ではあります。誰にレバレッジをかけろと言われたわけでもない。ただ、この言葉は本来、他人を突き放すための言葉ではなく、自分が次に進むための言葉です。
「相場のせい」「あの情報発信者のせい」にしている限り、同じ負け方を繰り返します。逆に、全部を自分の判断ミスとして引き受けられたとき初めて、「では何をどう変えるか」という具体の話に入れる。自己責任は、罰ではなく設計図の出発点です。
どれも「損失を認めたくない」という同じ動機から出ています。まずは相場から物理的に離れる期間(最低3か月)を作るのが、いちばん再現性のある回復法です。
相場を完全にやめる必要はありません。ただ、再開するなら「失っても生活に影響しない金額」「レバレッジ2〜3倍まで」「1トレードの損失は資金の1%まで」を紙に書いて、家族に見せてから。ルールを他人の目に晒すことが、唯一効くブレーキです。
著者・瑞慶覧達成が、自身のFX全損とそこからの数年を記録した手記です。「勝つ手法」の本ではありません。溶かした後、何を考え、どう自己責任という言葉と折り合いをつけ、生活を立て直したか。同じ場所に立っている人が、少しだけ息をつくための一冊です。
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